日本気管食道科学会会報
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特集:気管切開の現況—専門医としての取り扱い方
気管切開術
北野 博也
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2007 年 58 巻 5 号 p. 433-439

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抄録

最近は気道確保の方法として気管挿管が行われることが多くなった。また,他科領域では経皮的気管切開術が盛んに行われている。しかし,気管切開術は気道確保の方法として最も確実な方法であることに変わりはない。それゆえ,気道を扱う外科医にとっては,習熟しておくべき基本手術手技の一つである。本稿では,気管切開術に関する基本的事項を中心に特殊な気管切開術まで述べた。専門医としては,重篤な合併症のある症例や難易度の高い症例に対する気管切開術を依頼されることが多いと思われる。このような場合,常に的確かつ安全な手術を行うためには,基本的手術とはいえ危険度が高い手術であることを十分に理解し,慎重に取り組まねばならない。

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