富山大学 耳鼻咽喉科頭頸部外科
2020 年 71 巻 1 号 p. 33-38
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従来の気管切開の管理では気管腕頭動脈瘻のリスクが高い脊椎変形症例に対し,気道確保の術式の工夫を行い良好な臨床経過であった2症例を経験したので報告する。症例1は側弯症の進行による気管軟化症例。気管狭窄解除の目的に胸骨U字状切除術を行い,誤嚥防止目的に喉頭中央部切除術を同時に行った。症例2は円背での腕頭動脈高位例。声門癌を発症し,症状緩和目的に輪状軟骨開窓術を行った。両術式は低侵襲かつ安全に施行可能であった。
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