2021 年 72 巻 2 号 p. 70-74
喉頭乳頭腫は特に多発性で再発傾向の強い症例では,頻回の手術を要し,治療に難渋する症例も少なくない。決定的な治療法はいまだ存在せず,現在も外科的治療が標準的な治療である。喉頭乳頭腫の手術概念としては,病変の除去を最小限に留めることで,喉頭の形態・機能を温存しながら,腫瘍を制御することである。全身麻酔下の手術では,主にCO2レーザー,マイクロデブリッター,KTPレーザー,cold instrumentsといった器具が本邦では使用されているが,いまだ決まった治療プロトコルは存在しないため,慣れた手技・器具を複数組み合わせて行うことが望ましい。日帰り局所麻酔下レーザー手術は,易再発性の喉頭乳頭腫の治療において,患者の時間的・経済的負担を減らすことができる点で有用である。本稿では当院で行っている外科的治療の実際について,症例を交えて提示する。