バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌
Online ISSN : 2424-2578
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ISSN-L : 1345-1537
ラフ集合による時系列データのトレンド分析
松本 義之和多田 淳三
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ジャーナル オープンアクセス

2008 年 10 巻 1 号 p. 100-106

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抄録
ラフ集合は、1982年にZ.Pawlakによって提案された理論である。このラフ集合理論の中で、縮約や決定ルールの考え方が多く応用されている。決定ルールは、対象となる集合からルールによる知識を獲得することができる。また、そのルールを用いて、未知の対象に対して推論を行うことも可能である。本研究では、このラフ集合理論を時系列データの分析に応用している。回帰直線を用いて時系列データから知識を獲得し、予測などに応用する方法を提案している。この方法を用いれば、予測困難な経済時系列データから有用な知識を得ることができると考えられる。また、TOPIXデータに対して本手法を適用し、有効性を示している。
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© 2008 Biomedical Fuzzy Systems Association
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