バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌
Online ISSN : 2424-2578
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統合型人間ドックにおける東洋医学の健康評価の有用性
和辻 直関 真亮篠原 昭二矢野 忠嶺尾 徹
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ジャーナル オープンアクセス

2009 年 11 巻 1 号 p. 35-42

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抄録
近年,生活習慣病の増加と疾病構造の変化によって,東洋医学と西洋医学を統合した医学が必要とされてきた。そこで我々は現代西洋医学の人間ドックにおいて,東洋医学の診察法の有用性を検討するために,人間ドックの検査結果と東洋医学の診察結果を比較し,その関連性をみることにした.その結果,人間ドックの総合評価が正常で,東洋医学の健康評価が異常(已病)であった者は15名中12名(80%)であった.人間ドックの総合評価が異常で,東洋医学の健康評価が異常であった者は36名中32名(89%)であった.また東洋医学の診断の結果は一部の人間ドックの検査結果に関連が認められた.このことから,統合型人間ドックは従来と異なった視点で健康状態を評価できるために有用であると思われた.
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© 2009 Biomedical Fuzzy Systems Association
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