バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌
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臨床検査技師国家試験日2ヵ月前の受験生におけるストレスの軽減 : 大学4年生の臥床30分におけるコルチゾル値の変化
永田 華千代中野 正博進藤 孝雄竹生 政資佐藤 久美子橋本 順子隈元 貞広藤井 ふさ子佐藤 幸光
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ジャーナル オープンアクセス

2011 年 13 巻 2 号 p. 27-30

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抄録
医療系学生は,卒業前に,国家資格取得ための国家試験の受験が控えている.国家試験は,例年2月の下旬に全国各地で行われている.受験生の国家試験を受けるストレス状態については研究されている.しかし,国家試験うける学生へのストレス支援についての報告は少ない.今回,私たちは,臨床検査技術の国家試験を2ヵ月後に控えている受験生16名に,ストレス支援として,30分間の臥床を勧めた.そのストレス評価としては,受験生の血液中のコルチゾルを測定した.その結果,学生16名中11名はコルチゾルの低下がみられたが,5名はコルチゾルの低下がみられなかった.以上の結果から,コルチゾルの低下がみられた学生は,30分間の臥床で,ストレス軽減につながる傾向が分かったが,コルチゾルの低下がみられなかった学生については,他の要因の分析が必要であることが分かった.
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© 2011 Biomedical Fuzzy Systems Association
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