バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌
Online ISSN : 2424-2578
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跨ぎ動作における足部位置の基礎的研究
野本 洋平大矢 哲也川澄 正史
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2018 年 20 巻 1 号 p. 29-35

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抄録

本研究では,健常若年者を対象に二つの障害物を跨ぐ際のtoe-distance およびheel-distance について検討した.対象者は男性6 名と女性17 名の健常若年者とした.対象者の年齢は,21 から22 歳で身長が154 から180cm,歩幅が31 から67cm とした.実験は8m の直線歩行が可能な実験室で行った.障害物の設置条件は,高さ2cm の二つの障害物をDT 条件(C1),高さ5cmの二つの障害物をDT条件(C2),高さ10cmの二つの障害物をDT条件(C3),高さ30cmの二つの障害物をDT条件(C4),DT条件で最初に高さ2cmの障害物,次に高さ10cm の障害物(C5),DT 条件で最初に高さ2cm の障害物,次に高さ30cm の障害物(C6),DT 条件で最初に高さ10cm の障害物,次に高さ2cm の障害物(C7),DT 条件で最初に高さ30cm の障害物,次に高さ2cm の障害物(C8)の計8 条件とした.障害物の間の距離は,各対象者の2 ステップ長とした.その結果,二つの障害物を跨ぐ動作におけるtoe-distance およびheel-distance の特徴がわかった.したがって,二つ目の障害物がtoe-distance およびheel-distance に影響を及ぼしていることが示された.

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© 2018 Biomedical Fuzzy Systems Association
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