2019 年 21 巻 1 号 p. 31-39
本研究では355 名の高校生を対象にインターネット依存傾向を調査した.質問紙調査の質問項目は「メッセージ不安」に関する7 項目と「インターネット不安」に関する10 項目で,過去に著者らが作成した質問紙の項目よりも大幅に精選している.従来から用いられてきたLikert Scale(LS)と共にVAS(Visual Analog Scale)の手法を援用することで,インターネット依存傾向が高いと考えられる対象者の存在を単変量散布図および箱ひげ図によって可視化することができた.これはVAS の導入の有効性を示唆しており,今後こうした実態調査を実施する上で大いに役立つと期待される.