バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌
Online ISSN : 2424-2578
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ISSN-L : 1345-1537
危険姿勢を警告可能な携帯型姿勢計測装置・アプリの視覚フィードバック併用による姿勢改善への影響
石堂 雄大大塚 圭佑伊丹 琢 米山 淳Sébastien Ibarboure伊丹 君和
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2024 年 25 巻 2 号 p. 25-33

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抄録
本研究は,看護師の休職・離職要因のひとつである「職業性腰痛」の解消を目的とし, 日常勤務中に常時携帯可能な携帯型姿勢計測装置, 及び姿勢結果をフィードバック可能なアプリの使用による動作姿勢の変化を調査した. 本デバイスは危険姿勢を感知し, 音にて警告する機能をもっており, 得られた測定結果をAndroid 端末のアプリから看護師本人が視覚的に動作姿勢を判断可能なシステムとなっている. 看護師5 名を対象に,2 人法によるベッドメーキング動作で警告音なし・視覚フィードバックなし, 警告音なし・視覚フィードバック有り, 警告音有り・視覚フィードバック有りの計3 回動作を行い, 姿勢の変化を比較した. 結果より,視覚フィードバック単体では姿勢改善は見られなかったが, 警告音との併用により前傾角度, 危険前傾割合の減少が見られた.
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© 2024 Biomedical Fuzzy Systems Association
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