バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌
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日本病院会QI プロジェクト参加病院における患者満足度と医療の質指標との関係性についての研究
堀川 知香 斎藤 恵一
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2024 年 25 巻 2 号 p. 17-23

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抄録
日本病院会では,会員病院の医療の質の向上を目指し,2011 年度よりQI(Quality Indicator)プロジェクトを始動してきた.本研究では,QI プロジェクトのデータを用い,継続的に入院患者満足度に影響する医療の質指標を明らかにすることを目的に調査した.対象は,2018 年度から2021 年度までの4 年間継続して参加し,入院患者満足度に加え,入院患者の転倒転落発生率,褥瘡発生率,脳梗塞における入院後早期リハビリ実施患者割合等の12指標をすべて測定している91 施設とした.分析方法は,入院患者満足度(満足+やや満足)を従属変数,選定した12 指標を独立変数とした重回帰分析とした.その結果,2018 年度から2021 年度の4 年間すべてに共通して,入院患者の転倒転落発生率が有意となり入院患者満足度に影響していることが明らかとなった.
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© 2024 Biomedical Fuzzy Systems Association
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