国立長寿医療センター研究所
産業医科大学・保健情報科学
九州大学・工学部
埼玉工業大学・先端科学研究所
北海道大学・理学部
2006 年 8 巻 1 号 p. 143-152
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レーザー光と光化学反応薬剤を用いた癌の光線療法は,生体組織に発生した癌細胞を選択的に破壊する.このために薬剤を光励起することが可能な励起波長を持つレーザーがよく利用されてきた.しかし,光が浸透可能な範囲にある癌組織には有効であるが,体内の深部領域では通常のレーザー光や太陽光では到達できない.そこで我々は,深部癌にも有効性を持たせるために,生物造影にも威力を発揮するシンクロトロン放射光を用いてヘマトポルフィリンの励起を行い,その励起の効果を,色素の脱色の観察で判別しようとした.