脈管学
Online ISSN : 1880-8840
Print ISSN : 0387-1126
ISSN-L : 0387-1126
原著
膝窩動脈シースレスアプローチを用いた浅大腿動脈閉塞に対する血管内治療の有用性
福田 正浩宮本 明袴田 尚弘山内 靖隆秋田 孝子久原 亮二手塚 信吾橘内 秀雄
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2012 年 52 巻 April 号 p. 191-196

詳細
抄録

要 旨:シース挿入に伴う膝窩動脈損傷を防止するために,サーフロー留置針(外径1.3 mm)のみを挿入する膝窩動脈シースレスアプローチの有用性を血管内治療を実施した浅大腿動脈閉塞(SFA CTO)23例で検討した。SFA CTOの平均閉塞長は18.1 cmで,全例に大腿動脈アプローチを併用した。初期成功率は21/23(91.3%),重篤な膝窩動脈穿刺部合併症は認めなかった。本アプローチは安全で有用な手技であった。

著者関連情報

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top