72歳,男性の 腹部大動脈瘤に対しEVAR(endovascular aneurysm repair)を実施した。デバイスは2021年より本邦で使用可能となったAltoを留置した。術後から瘤径の急速拡大を認めた。正中仙骨動脈,腰動脈からのtype II endoleak(EL)を認め,術後6カ月にEVT(endovascular treatment)を試みたが,不成功となり,開腹での流入動脈結紮,瘤縫縮を実施した。術中所見で瘤壁に炎症を認め,病理組織学的所見でも炎症細胞浸潤を認めた。再手術後7カ月の現在,ELや瘤径拡大なく経過している。