抄録
USとCTの画像を同期させて施行するReal-time Virtual Sonography(RVS)を用いて,AAAの術前評価を試みた3症例からその有用性を報告する。症例1は72歳男性。最大短径55 mm。手術適応となる。術前RVSで,USとCT間で腎動脈から瘤までの壁性状など同所見であった。症例2は63歳男性。最大短径52 mmで蛇行を認め,手術適応となる。術前RVSでUSとCT間で壁性状や腎動脈下後壁のプラークなど同所見であった。CTで指摘された左総腸骨動脈近位部のプラークはUSにて不明瞭で,エコーレベルの低い不安定プラークの存在が示唆された。症例3は79歳女性。最大短径44 mm。低身長で蛇行少なく,患者の希望もあり,ステントグラフト内挿術の可否について検討した。術前RVSにおけるUSにてランディングの予定部に拍動に伴う可動性に富んだモバイルプラークを認めた。塞栓源となる可能性ありと判断し,ステントグラフト適応外とした。RVSを用いたUS術前評価は極めて有用であると考えられた。