脈管学
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原著
腹部大動脈瘤破裂におけるopen abdominal managementの意義について
森本 直人向原 伸彦邉見 宗一郎西岡 成知福隅 正臣村上 博久本多 祐中桐 啓太郎吉田 正人
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ジャーナル オープンアクセス

2012 年 52 巻 May 号 p. 253-258

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抄録

腹部大動脈瘤破裂126例を対象に治療戦略変更の妥当性を検討した。2008年から閉腹により腹腔内圧が上昇すると予想される症例では,abdominal compartment syndromeの予防目的で積極的にopen abdominal managementを施行した。治療方針変更後,手術死亡は31%から8%へ,腸管虚血・壊死の合併率も24%から4%と著明に改善した。

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