脈管学
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症例報告
腹腔動脈閉塞を伴う下膵十二指腸動脈瘤に対し, 左腎動脈—脾動脈バイパス術と動脈塞栓術で治療した1例
中野 善之安齋 実鎌田 啓介菅原 弘光蔡 景襄松橋 俊夫清治 和将市来 正隆
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ジャーナル オープンアクセス

2014 年 54 巻 6 号 p. 87-90

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抄録

腹腔動脈閉塞を伴う下膵十二指腸動脈瘤の1例を経験したので報告する。症例は47歳の男性で,超音波検査で上腹部の腫瘤像を指摘され紹介となった。造影CTで下膵十二指腸動脈に径35 mmと径15 mmの動脈瘤を認め,また同時に腹腔動脈の閉塞を認めた。はじめに左腎動脈-脾動脈バイパス術で肝動脈血流を確保し,動脈瘤に対しては二期的に動脈塞栓術を施行した。動脈瘤の血流は完全に途絶され,また臓器虚血の徴候を認めなかった。

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