公益財団法人大原記念倉敷中央医療機構倉敷中央病院心臓血管外科
特定医療法人あかね会土谷総合病院心臓血管外科
2017 年 57 巻 1 号 p. 1-4
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外膜囊腫は,動脈外膜層に生じる囊腫で比較的稀な疾患である。今回われわれは本症と診断し,手術治療を行った1例を経験した。症例は36歳女性で,左下肢の間歇性跛行の精査で施行した造影CTにて,左膝窩動脈壁から内腔側に突出する結節性病変と膝窩動脈の限局性高度狭窄所見を認めた。手術にて囊腫を切除し狭窄を解除すると間歇性跛行症状は消失した。若年発症の膝窩動脈狭窄病変の場合には,同疾患を考慮する必要がある。
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