脈管学
Online ISSN : 1880-8840
Print ISSN : 0387-1126
ISSN-L : 0387-1126
症例報告
重症下肢虚血に対し内視鏡下大伏在静脈採取法を用いてdistal bypassを行った一例
平賀 俊田村 大和武村 潤一
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2017 年 57 巻 10 号 p. 157-161

詳細
抄録

症例は58歳,男性。既往歴は糖尿病。右浅大腿動脈の急性動脈閉塞に対する保存加療後に右下肢の皮膚潰瘍をきたし当科に紹介された。重症下肢虚血に対し,内視鏡下に採取した大伏在静脈を用いて,右総大腿動脈–後脛骨動脈バイパス術を行った。術後は創感染を認めず,右下肢皮膚潰瘍の治癒を認めた。重症下肢虚血患者において,内視鏡下大伏在静脈採取は術後創関連合併症を回避できる有効な手段であると考える。

著者関連情報

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/deed.ja
前の記事
feedback
Top