奈良県西和医療センター心臓血管外科
2017 年 57 巻 10 号 p. 157-161
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症例は58歳,男性。既往歴は糖尿病。右浅大腿動脈の急性動脈閉塞に対する保存加療後に右下肢の皮膚潰瘍をきたし当科に紹介された。重症下肢虚血に対し,内視鏡下に採取した大伏在静脈を用いて,右総大腿動脈–後脛骨動脈バイパス術を行った。術後は創感染を認めず,右下肢皮膚潰瘍の治癒を認めた。重症下肢虚血患者において,内視鏡下大伏在静脈採取は術後創関連合併症を回避できる有効な手段であると考える。
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