日本補完代替医療学会誌
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原著
黒ショウガ由来メトキシフラボン混合物(Ⅰ)の安全性評価;マウスによる28日間反復経口投与試験・小核試験
大桑(林) 浩孝藤田 貴則河田 拓也中野 長久太田 富久
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2015 年 12 巻 2 号 p. 79-85

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抄録

黒ショウガ( Kaempferia parviflora ) はタイで古来民間薬として様々な疾患に対して利用されている.この黒ショウガからメトキシフラボン類が同定され,機能性について報告されているものもある.黒ショウガの80 %エタノール抽出物を樹脂に吸着させ,そのうち70 %エタノール溶離物を除去したあとの99.5 %エタノール溶離物中に5種類のメトキシフラボン; 5-hydroxy-3,7,3’,4’-tetramethoxyflavone, 5-hydroxy-7-methoxyflavone, 5-hydroxy-3,7-dimethoxyflavone, 5-hydroxy-3,7,4’-trimethoxyflavone, 5-hydroxy-7,4’-dimethoxyflavoneの含有を確認した.この5種類のメトキシフラボン混合物である99.5 %エタノール溶離物の安全性を検討するために,マウスを用いた28日間反復経口投与試験,および変異原性試験のうちマウス小核試験を実施した.その結果,28日間反復経口投与試験においては体重変化,血液学検査,臓器重量測定,血液生化学検査においては被験物質投与による有意な毒性は示されなかった.また,マウス小核試験において陰性の結果が得られ,被験物質は生体に対し,変異原性を有する可能性はないと考えられた.

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