日本補完代替医療学会誌
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Print ISSN : 1348-7922
ISSN-L : 1348-7922
原著
葉酸による出生児の神経管閉鎖障害リスク低下効果に関する看護学生の認識
小野木 弘志 小原 拓浅野 二未也佐藤 倫広眞野 成康佐藤 喜根子村井 ユリ子
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2016 年 13 巻 1 号 p. 7-11

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抄録

目的:看護学生における周産期の葉酸摂取の重要性に関する認識を明らかにすること. 方法:東北大学および東北福祉大学の看護学生423名に質問票調査を行った. 結果:回答者408名(回答率;96.5%)のうち,31.6%が葉酸摂取が出生児の神経管閉鎖障害リスク低下効果を有することを認識していた.多変量解析の結果,1-2年生に比べ,3-4年生の方が葉酸摂取の重要性を認識していることが明らかとなった.葉酸摂取が出生児の神経管閉鎖障害リスク低下効果を有することを認識していた129名のうち,妊娠前から葉酸を摂取開始すべきであることを認識していたのは40.3%,妊娠中に葉酸を1日400μg摂取すべきであることを認識していたのは8.5%であった. 結論:葉酸摂取が出生児の神経管閉鎖障害リスク低下効果を有することを認識していた看護学生は約30%であった.今後,看護学生に対してより積極的に葉酸摂取の重要性について教育する必要があると考えられた.

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