日本補完代替医療学会誌
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総説
りんごポリフェノール「アップルフェノン®」の生活習慣病に対する有用性
西谷 真人赤染 陽子神田 智正
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2009 年 6 巻 2 号 p. 69-74

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抄録

りんごポリフェノールはりんご幼果より抽出・精製されたプロシアニジンを主成分とするポリフェノールである.近年の研究により,りんごに含まれるポリフェノール類の成分解析が進むと共に,動物試験や臨床試験など数多くの検討により,消化管での膵リパーゼ阻害作用による食後中性脂肪の上昇抑制作用や,肝臓における脂肪酸合成阻害及び β 酸化の亢進作用による中性脂肪あるいは体脂肪の低減作用,さらには HMG-CoA 還元酵素阻害によるコレステロール低減作用など,生活習慣病に対する様々な有用性が示されている.さらに抗疲労効果などの新たな生理機能も見出され,非常に注目される食品素材である.
安全性についても,りんごとしての長い食経験や反復投与試験,変異原性試験をはじめとする毒性試験,さらには臨床試験によってもその高い安全性が確認されていることに加え,アップルフェノン®として FDA の GRAS に登録承認されている.
りんごポリフェノールは通常の食生活において継続的にかつ安全に摂取できる食品素材であり,メタボリックシンドロームをはじめとする生活習慣病の予防と改善のための補完代替医療素材として,非常に有用な機能性食品素材である.

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© 2009 日本補完代替医療学会
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