抄録
われわれは,アロマセラピー・マッサージのサーカディアンリズムに対する効果を 8 名の高齢者について,オープン比較試験において検討した.すなわち,アロマセラピー・マッサージを行う 1 週間前(第 1 週目),アロマセラピーを行った第 2 週目,アロマセラピー終了後 1 週間の第 3 週目の睡眠障害およびサーカディアンリズムを,アクティグラフを用いて比較検討した.その結果,就床時の睡眠率 (% sleep) および睡眠中の睡眠効率 (sleep efficiency) は,第 1 週および第 3 週と比較して,第 2 週では有意に増加することがわかった.24 時間のサーカディアンリズム周期のパワーピークはアロマセラピー・マッサージ後に有意に増加し,サーカディアンリズム障害が改善されることがわかった.さらに,第 2 週におけるスペクトラムサイクルのピークも第 1 週および第 2 週に比較して 24 時間により近くなっていた.これらの結果は,アロマセラピー・マッサージが高齢者における睡眠障害およびサーカディアンリズム障害を改善することを示唆している.