Journal of Computer Chemistry, Japan
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技術論文
Microsoft Excelを用いたケモメトリクス計算(4) -主成分回帰-
吉村 季織福原 亘治三ツ木 健一郎高柳 正夫
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2011 年 10 巻 1 号 p. 32-43

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抄録

近年, 化学データを数学的・統計的手法により解析する「ケモメトリクス」が頻繁に用いられるようになってきた。しかし、日本の大学の化学教育の場ではほとんど取り上げられていない。ケモメトリクスや数値計算の専用ソフトウェアを使うことなく、現在最も普及しているソフトウェアのひとつであるMicrosoft Excel (Excel)の基本機能を用いてケモメトリクス計算を行うことができれば、多くの教育・研究機関で役立つものと思われる。シリーズ4回目は、主成分回帰を取り扱う。検量モデル作成用試料および未知試料のスペクトルの生成、NIPALSアルゴリズムによる主成分分析、得られた主成分スコアによる回帰(主成分回帰)を行うためのワークシートを作成した。さらに、重回帰およびLambert-Beer則に基づいた分析法との比較を行い、主成分回帰の優位性を示した。

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© 2011 日本コンピュータ化学会
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