Journal of Computer Chemistry, Japan
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寄稿
私と日本コンピュータ化学会
曽々木 志穂
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2021 年 20 巻 2 号 p. A19

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日本コンピュータ化学会創立20周年おめでとうございます.

私が日本コンピュータ化学会に出会ったのは,2002年の事です.カナダからのワーキングホリデーから帰国後,派遣会社に紹介されたベストシステムズで日本コンピュータ化学会の事務局を担当させていただいたのが始まりでした.

当初の私はあまり深く考えずに事務局の仕事をお引き受けさせていただいたのですが,設立されたばかりの事務局の仕事は中々大変でした.最初の大仕事は第1回の2002年春季年会でした.学会の仕事は,学生時代のゼミの教授のお手伝いで受付などは経験がありましたが,主催した経験はなく,何を準備したらいいのかわからず,当時の事務局長でいらした長嶋雲兵先生に言われるままに,会場の担当者の方との舞台設備の打ち合わせや,発表者への連絡,アルバイトの方の手配や受付の準備などを進め何とか開催にこぎつける事ができました.

春季年会が終わると,会員の方への年会費の請求や機関誌の発送など行っておりました.前職が民間企業の営業職で個人を相手にする仕事だった私には,学会の仕事は特異な事が多くわからない事だらけでした.特に,論文を投稿いただいた著者の先生方へ別刷を送付させていただく事や,今では当たり前の見積,納品,請求書の3点セットの送付もなぜ,同じ内容でタイトル違いのものが必要なのかわからず,請求書だけ送ったりして先生方にご迷惑をお掛けした事もありました.

日本コンピュータ化学会の事務局をさせていただいている中で一番楽しかったのが秋季年会で色々な地方の大学にお伺いできた事です.ホームページを拝見させていただくと,春季年会を東京で開催し,秋季年会を地方で開催するという流れは変わっていないようですね.私は,2002年の山形大学から2005年の徳島大学までご一緒させていただきました.秋季年会は10月,11月といった行楽時期に開催され,開催日も週末を絡められる事が多かったため,開催の前後で周辺の観光をしたり美味しい食事を楽しんだりさせていただきました.

その後,私の方が,現在のHPCソリューションズにベストシステムズから転籍し,事務局の仕事を和多田さんに引継ぎさせていただき,日本コンピュータ化学会の仕事からは離れていったのですが,功労賞をいただき今回の20周年の特集号への寄稿を依頼していただき光栄に思っております.今後,益々日本コンピュータ化学会が発展されていくことをお祈りしております.

 
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