抄録
交通事故や高所からの落下あるいは脳梗塞などの各種疾患のより10万人以上の脊損者がおり、毎年、5000人以上が新たに脊髄損傷を負っている。近年、受傷・回復術直後のリハビリ施行が回復に顕著な効果を挙げることが知られており、理学療法士(PT)の元でのリハビリテーションの重要性が増加している。一方、患者一人に対してPT絶対数の不足、あるいは作業機器も重厚長大で数も不足しており、高い治療効果を挙げるには不十分な現状である。本研究室ではPTの作業負荷を軽減し、かつ、在宅において患者自身がリハビリを可能とする小型軽量な装置開発を目的とする研究を行っている。