抄録
近年、大気圧気相中での放電に関する様々な研究が行われており、有害ガスの処理などに有効であることが分かっている。一方、水中においても放電を適用することにより、水質の改善を行うことができるため注目を集めている。 水中放電は、気中放電と比べてストリーマの進展速度や電極間におけるストリーマの分布も異なる。そのため水中で安定した放電を発生させ、それを水質の改善に活用するには、水中放電の放電特性を調べることが重要である。 本研究では、針対平板電極における水中・水面上パルスストリーマ放電をICCDカメラにより観測した。さらに、放電をした際の水中での過酸化水素や溶存酸素量、オゾンなどの濃度の測定を行ったので報告する。