抄録
Bi-2223超電導体を用いたコイルを作製する。この超電導マグネットは、線材にかかる垂直下の磁界により性能が決定されるため、形状や条件を変え、線材にかかる垂直成分の磁界を減らすと、中心最大磁界を大きくすることができると考えられる。今回、ダブルパンケーキ型コイルの、臨界電流(Ic)を増やし、コイルの両端に磁性体をおいた場合について、有限要素法を用いて解析を行った。その結果、線材にかかる垂直成分磁界を減らすことができることが分かった。これにより、中心最大磁界は当初の2倍にまで増え、77.3 Kで0.78 T出すことができると予想される。