主催: 電気関係学会九州支部連合会
スポット溶接機を用いて二枚の鋼板を溶接する場合、溶接回路の等価負荷抵抗は、溶接部の温度上昇に伴い、数倍は変化することから、溶接電流の制御は、簡単でないことを経験していた。さらに、溶接電流は10kA以上に達する場合があり、溶接電流の詳細な制御は、より一層困難であった。本稿では、溶接電流とその目標値とが一致するように周波数制御形インバータ電源の周波数を制御することを試みた。つまり、通常のスポット溶接は、数秒程度で完了することから、電流誤差アンプの構成法には、一考を要すると考えた。実験の結果、電流誤差アンプには、積分動作は不適であることが明らかになったのでその概要を報告する。