抄録
ブロードバンド情報基盤としての有効性を検証するため、鹿児島県十島村の悪石島-諏訪之瀬島間19.0km、諏訪之瀬島-平島間17.9kmの二区間に、IEEE802.11g規格に準拠した無線LAN機器およびパラボラアンテナを設置し、長期にわたり通信安定性の評価を行った。 具体的にはすべての機器について、受信電解強度の1分おきに計測し、潮位、風力などの環境要因が、無線LAN通信にどのような影響を与えるのかについて調べた。その結果、海面反射によるフェージングが影響していると考えられる顕著な受信電解強度の低下が見られた。