主催: 電気関係学会九州支部連合会
筆者らは、迅速かつ簡易な細菌検出技術として誘電泳動現象とインピーダンス計測を組み合わせたDEPIM法を提案している。更に、高電界下での細胞膜破壊現象を利用することで瞬時的なイオン濃度変化を検出するEPA-DEPIM法により、懸濁濃度3×102cells/mLの大腸菌を3時間で定量的に検出することに成功している。本研究では、更なる高感度化を目指し、EPA-DEPIMにおける電界周波数の影響について検討した。EPA-DEPIMにおける従来の周波数は100kHzであったが、この値を30kHz程度に変更することで感度を6倍程度向上させることに成功した。また、電極系をモデル化し理論計算することで、この結果の妥当性を確認した。