主催: 電気関係学会九州支部連合会
近年、セキュリティへの配慮から、端末へのパーソナルファイアウォール機能(PFW)の標準搭載が一般的になった。しかし、この現状は、簡便な通信相手の生存確認の方法であるpingコマンドを事実上無意味なものにしてしまった。ユーザはpingに代わる、PFWの影響を受けない、簡便な通信相手の生存確認の手段を望んでいる。本研究はこの要求に応えるため、アドレス解決に関するパケットを必要に応じて異なるサブネットワークに転送する方式を提案する。提案方式は、生存確認の送信ノードと、ルータが対応すれば、生存確認の宛先ノード自体が提案方式に特別な対応をする必要がなく、展開が比較的容易である。