抄録
カメラの小型化とコンピュータの発展により様々な用途に画像処理アプリケーションが実用化されている.本論文は,実時間処理による画像アプリケーションを開発するために,画像処理用のソフトウェアライブラリを2つ取り上げる.1つは,ブロック図によって視覚的にアルゴリズムを構成するSimulinkである.2つ目は,インテルが開発・公開しているオープンソースライブラリであるOpenCVである.両者の特徴をまとめ,実験的に処理速度,拡張性などの比較を行い,実時間処理における画像アプリケーション開発環境として総合的に評価する.