抄録
ボクセルモデルは,複雑な形状を有する解析モデルを立方体要素で分割する方法であり,構造解析などで用いられている.この方法では,磁界解析で用いられる従来の四面体要素や六面体要素を用いた分割図に比べてその作成は容易であるが,モデル輪郭において形状の近似誤差が生じる.この形状の近似誤差を低減するためには分割数を多くすればよく,現在の計算機の進歩による大規模解析により,磁界解析の分野においても実用的な解析が可能になりつつあると考える.そこで,今回,二次元磁界解析においてボクセルモデルを適用し,その精度を検討したので報告する.