主催: 電気関係学会九州支部連合会
我々はこれまで擬似乱数生成器を設計するために、整数上のロジスティック写像に着目して研究を進めてきた。
本稿では、整数上のロジスティック写像を用いた擬似乱数生成器の基本的なモデルを定義し、初期値の更新方法が出力値の乱数性に主たる影響を与えないことを示す。
このモデルでは、要求されたサイズの出力を得るために、一定数の写像の繰り返しの後に初期値を更新する。
初期値の更新方法は、ランダムに選択する方法と、新しい初期値としてそれまでの初期値に1を加える方法の二つとする。