抄録
電子情報技術産業協会では,励磁コイルを用いた磁気シールドルーム(MSR)の遮蔽性能評価法の規格化を目指し,励磁コイルを用いて得られた遮蔽性能SFから,近似曲線を用いた外挿により,一様磁場に対するSFを精度良く推定する方法を検討している.MSRの扉方向のSFの推定実験では,扉面片方のみでなく裏面にもコイルを設置しなければ,妥当な推定結果が得られなかった.しかしながら,裏面にコイルを設置できないMSRもあるため,今回,コイルの条件を容易に変更できる磁界解析を用いて,扉面片方のみで妥当な推定値を得るための測定条件を検討したので報告する.