抄録
推敲を行う際、執筆者本人は内容を熟知しているために書かれていないことも補足して読んでしまい、不適切な箇所を見落としてしまうことが多い。本研究では読みやすさと論理展開の2つの観点に着目して推敲を支援する。読みやすさに関する推敲支援では複数の指標を用意し、それぞれの指標が読みやすさに影響を与えているかどうかを調べる。論理展開に関する推敲支援では接続表現の出現パターンより論理展開を推測する。接続表現の出現パターンが不適切であると判断された場合に、論理展開は不適切であると判断する。そうして不適切であると判断された箇所と問題点を提示することで推敲を支援する。