抄録
本学のネットワーク環境では、サブネットワークごとにネットワーク認証ゲートウェイを設置している。不正行為やコンピュータウイルスの被害抑制や発生場所特定には、サブネットワークをより細かく分ける必要があるが、ゲートウェイマシンの数が増加すると負担が増す。そこで本研究では、ゲートウェイマシンを増やさずにサブネットワークを細かく分けるために仮想環境の検討を行った。仮想環境として、要求資源の節約が期待できるコンテナ方式の一つであるFreeBSD/Vimage Jailを用いて、多数の仮想ゲートウェイと仮想ネットワークを構成する。ゲートウェイ間で共通のディレクトリは共有化し、個別操作が必要なファイルのみを個別に置く。