抄録
最近ではカメラの軽量・小型化,低価格化により,カメラが自動車にも設置される傾向にある.車載カメラから撮影される動画像を解析し,外界の事物の距離や特性を解析することは重要な研究課題である.本稿の取り組みは,車載カメラで撮影された時系列画像の動き解析を行い,近景部分よりも遠景部分の方が動き解析が正確に行えることを確かめること.もう1つは,遠景部分の動き解析が行えない場合の原因の分析を通して,遠景部分の精度の良い動き解析を行えるための知見を得ることである.本研究では,Lukas-Kanade アルゴリズムを用いて,動き解析をおこない,動きベクトルの確認を行う.