主催: 電気関係学会九州支部連合会
グラフ上のランダムウォークとは、グラフ上の頂点をトークンがランダムに遷移していくモデルであり、ネットワークの探索などに応用されている。ここで問題となるのは、インターネットなどといったネットワークは一定ではなく、故障やエラーなどによって変化していくということである。そのため、変化するグラフ上でのランダムウォークがどのように動くのかを考える必要がある。本研究では、グラフ上の各辺がある確率で消えるとしたモデル上でのランダムウォークを考える。いくつかのグラフの例に対して、ランダムウォークの到達時間と全訪問時間を求めるとともに、変化の無いグラフ上でのランダムウォークとの違いを考察する。