抄録
太陽光発電は発電時に環境負荷物質を排出しないが、発電コストが高い問題がある。その対策として、太陽光を集光して出力電力をより大きく得る方法がある。本実験は、太陽電池パネルに対して112°となる北ミラーと116°となる南ミラーを配した平板反射集光型太陽電池を太陽に追尾させ、非集光型との各特性を比較した。追尾方法は太陽方位角とパネルの方位角の差が22°になると位置を変えるものとした。その結果、集光型の最大出力電力は33.4[W]、非集光型は26.6[W]となった。出力電力量は集光型が非集光型の約1.49倍となり、集光型を追尾させることでミラーによる朝と夕方の影による電力量の損失が無くなった。