抄録
近年、エネルギー消費量の増加に伴う化石燃料の消費量の増加により地球温暖化が深刻化している。これを防止するためにはエネルギー需給両面からの対策が不可欠であり、需要面では壁面緑化などの省エネルギー対策が中心となる。この緑化対策であるが、一般的に建築物に緑化対策を施して内部の温度特性を調べると温度の上昇が低減されていることから冷房の商品電力量が削減される、といった評価がなされ「どれほどの消費電力量が削減されているか」という定量的な評価には至っていない。そこで本研究ではエアコンの消費電力量に基づいて住宅を想定したエコエネルギー実験施設「Green Cube」に施した屋上・壁面緑化対策を定量評価する。