抄録
本研究では、制約言語とデータベースを組み合わせることにより、簡単な記述で、かつ、複雑な処理を行うことのできるデータベースシステムの実装を目的としている。制約言語の記述を用いることで、処理のアルゴリズムを順次記述することなく、データの特性・条件を制約として宣言的に記述するだけで、データの探索を行うことができる。また、プログラム行数の削減にも繋がるので、人為的ミスによるバグの減少も期待できる。今回は試作として、論理型言語B-Prologに付属されている制約ライブラリCLP(Constraint Logical Programming)を利用してシステムの実装に至った。その後、実装したシステムの検証・考察をすることで、有効性を示した。