主催: 電気関係学会九州支部連合会
著者等は無線バックホールシステムの中継回線容量の増大と中継基地局の小型・低消費電力化を目的として、定包絡線位相変調と低分解能ADC(Analog-to-Digital Converter)を用いるMIMO(Multiple Input Multiple Output)無線中継伝送システムを提案した。本論文ではベースバンド信号の帯域制限にガウスフィルタを用いる定包絡線位相変調システムにおいて、MIMO伝送時の伝送特性を計算機シミュレーションにより示す。その結果から、検討システムの周波数利用効率とADCの所要分解能について議論する。また、OFDM(Orthogonal Frequency-Division Multiplexing)伝送と比較した場合の検討方式の得失を明らかにする。