抄録
最近では、フライホイール電力貯蔵装置は、電源の安定供給のための電力貯蔵デバイスとして注目を集めている。本研究の目的は、真空中で超電導磁気軸受(SMB)の既存のステータを使用してフライホイール電力貯蔵装置を確立することである。まず、空気中においてインパルス応答と回転試験などを行い、永久磁石を用いたロータの基本的な特性を検討する。その後、真空中におけるフライホイール電力貯蔵装置の実験装置を試作し動作させ、ロータの回転数、半径方向変位などから現時点での安定性を評価する。通常時及び偏心時におけるロータの回転動作を観測し、回転軸中心の観点からの回転特性を評価する。