抄録
近年、介護や災害救助等の現場で活躍するロボットの開発に期待が持たれている。これらのロボットの多くは状況に応じたリアルタイムでの判断が必要とされるため、リアルタイムOSと呼ばれるシステムが組み込まれている。しかし、リアルタイムOSは非常に多くのメモリを必要とするため、実際に動作させるとメモリ不足に陥ることがある。そのためシステムの開発者は、メモリ不足が起こらないようなプログラムを作る必要がある。そこで本研究では、LISPというメモリ管理に優れたプログラミング言語を用いて組み込みシステムの開発時のメモリ管理を行うことで、OSによるメモリの制約をプログラマに感じさせないようなシステムの開発を目的としている。