主催: 電気関係学会九州支部連合会
本稿では,分散配置されたカメラ群から得られる人物の移動軌跡により,カメラ間の人の流れから起こる混雑度の変化に潜む相関ルールを検出する方法を提案する.検出された相関ルールは,センシングベースで得られる追跡情報と定性的に得られる環境情報を用いた属性を持つ動線パターンにより表現される.また,一日当たりに検出される相関ルールは,一定時間間隔ごとで検出されるため,時間長を考慮した動線パターンの組み合わせとなる.属性,および時間長を考慮した動線パターンをAprioriアルゴリズムを利用して解析していくことで,複数日存在する膨大なデータから有益な相関ルールが自動検出される.