抄録
現在、液体水素の残量を外部から高精度、高信頼度を持って判断できる技術は確立されていない。そこで、我々のグループでは、超電導線と非超電導線を用いた新構造液体水素用液面計を提案している。この液面計は従来構造液面計に非超電導線を回路的に直列に配置したもので、超電導の発生電圧と非超電導線の差分を取ることで、高精度に液面を計測することが可能である。非超電導線は線引き加工後の未熱処理線を用いた。そして、SUSシースMgB2線とこの未熱処理線を用いて液面計を試作し、液体水素中で動作模擬試験を行った。また、数値解析により実験結果の再現を試みた。