抄録
我々は教育支援システム「DSR(Distributed System Recorder)」を開発している。このシステムはコンピュータ端末をP2Pで接続して利用者同士の協調作業を可能とするもので、操作の内容を記録・再生する機能が備わっている。しかし現在、操作記録は差分を保存しているため、途中から再生するときは記録時と同じ場面・状況である必要がある。記録の途中からの再生する方法としては、記録の初めから指定した位置まで高速再生させることが考えられるが、記録の末尾周辺から再生する場合は時間がかかってしまう。本研究は保存された操作記録に絶対的な状態の記録(キーフレーム)を組み込み、任意の位置から操作記録の再生を可能にすることを目的とする。