抄録
組込みシステムの開発において、シミュレータを利用する場合がある。その際、シミュレータの開発も人手で行うため、開発者はソフトウェアとシミュレータの2つを開発しなければならない。そのため、シミュレータ開発にかかる手間を削減することが重要である。そこで本研究では、シミュレータ開発の手間の削減を目的とし、開発環境部および実行環境部の2つの部から構成するシミュレータを試作する。試作したシミュレータにおいて、これらの部はそれぞれが並列に動作し、再利用が可能である。そのため、一度開発したそれぞれの部を別のシミュレータの開発時に再利用することにより、シミュレータ開発の手間の削減に繋がると考えられる。