抄録
省エネルギー化や低炭素化の要求の中で、近年、新しいインテリジェント材料への期待が高まっている。著者らはこれまで、代表的なインテリジェント材料である形状記憶合金に着目し、磁気特性と形状記憶特性の両方を兼ね備えた多機能材料としての磁気形状記憶合金の開発を試みているが、磁気特性と形状記憶効果はトレードオフの関係にあり、両方の良好な特性を両立させることが課題となっている。一方,液体急冷法を用いて、新たに軟磁性層と形状記憶層の両方を持ったFe-Mn-Si/6.5%Si-Fe二層薄帯の作製に成功した。本論文では,開発した磁性層と形状記憶層をもつ二層薄帯の安定な作製方法並びに強磁性/形状記憶特性の測定結果を報告する。